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国民総幸福量 (GNH)

 

ブータンに興味を持ってくださる方の多くが、「幸せについて、ブータン人はどう考えているか」と尋ねます。

「国民総幸福量」という考え方がブータンにはあるからなのだと思います。

 

 第三代目の国王が、わたしたちの国の発展のゴールは『国民の繁栄と幸福』であると言いました。この考えは、第四代目の国王に引き継がれ、国王は『我々の国の方針は、国や国民の為に経済的独立、繁栄、幸福を実現し国をまとめることだ』と話したのです。

 

 国王は、繁栄と幸福というふうに、言われていますが、幸福の方がより大切だと考えて、ブータンにとってはGDP(国民総生産)よりもGNH(国民総幸福量)の方が重要であると言いました。

 

 そして国王は、「豊かであることが必ずしも幸せではない。幸せであると段々豊かだと感じるようになる」と言っています。

 一般的な考えでは、国が豊かになるというのは、経済的に成長することだと思われていますが、ブータンでは違います。物だけでなく、心もそこにあって、互いに補い合ってこそ、国が発展しているといえるという考え方があるのです。

 

GNHの4つの柱とは

• 1.公正で公平な社会経済の発達

• 2.文化的、精神的な遺産の保存、促進

• 3.環境保護

• 4.しっかりとした統治

 

 国民総幸福量という考えは、国を発展させるだけでなく、地方にも広まることで、自給自足の考え方や、貧富の差の少なくし、そして、政治を良くし、国民を強くしてきたと思います。

 実際ブータンの多くの人々は、「幸せですか?」と尋ねられると「幸せです」と答えます。

ブータンの多くの人は、「おいしものを食べること」「贅沢な車に乗ること」「大きな家に住むこと」が幸せだとは思っていないと思います。なぜなら、それは亡くなるときに持って行くことのできないものだからです。そういうものを持つことは幸せだとは言えません。幸せは、仕事があり、家族があり、みんなで笑っていられるということ。そして、みんなの幸せを祈ること、それは幸せなことだと思います。

 

 

 

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